タニタ 体組成計の測定項目の見かたについて

タニタ 体組成計の測定項目の見かたについて

体重

からだの重さです。
健康状態を知るための基本です。定期的に体重を測定し、変化を把握することが重要です。

体脂肪率

体内に蓄積された脂肪のことを体脂肪といいます。
体重に占める体脂肪の割合を体脂肪率といい、体脂肪率(%)=脂肪量(kg)÷体重(kg)×100で表されます。体脂肪が過剰に蓄積された状態が肥満とされています。

筋肉量

姿勢を保ったり心臓を動かしたりしている、筋肉組織の重さです。
筋肉量は、統計的に見ると成長に合わせて20才ごろまで増加し、その後、維持期を経て加齢とともに徐々に減少する傾向があります。成長期は筋肉量が急激に増加する時期ですから、バランスのとれた食事と適切な運動が大切です。健常な成人においては、筋肉量が減るとエネルギー消費も減るため、脂肪が蓄積されやすくなって生活習慣病などの原因にもなります。中高年以降も、日常生活の中に適度な運動を継続的に取り入れ、筋肉量の減少を防止するよう心がけましょう。

体水分率

体水分とは、体内に含まれる水分の事で、血液、リンパ液、細胞外液、細胞内液などをいいます。
体水分率は体重に占める体水分量の割合のことです。

体水分は栄養を運搬したり、老廃物を回収したり、体温を一定に保つなど体にとって重要な働きがあります。
体水分率は女性よりも男性の方が高い傾向にあり、加齢とともに減少する傾向が見られます。また、体脂肪率が高い人は低く、逆に体脂肪率が低い人は高い傾向があります。(このように体水分率は年齢、性別、体脂肪によって変化します)
体脂肪率が適正範囲にある人の体水分率は、男性が約55~65%、女性が約45~60%とされています。

食事だけで急激に体重を減らしてしまうと、体脂肪だけでなく、大切な体水分も減らしてしまう可能性があります。体脂肪率が標準になるように心がけ、体水分だけを減らしてしまうような無理なダイエットをしないよう、健康管理にお役立てください。

体水分率は1日の中でも水分の摂取や身体活動、体調不良などで変動しますので、正確に測定するために下記の点に留意し、測定いただくことをおすすめします。

・運動後、食後、飲酒後、入浴後など、体水分の移動や体温の上昇があるタイミングでは、しばらく時間をおき、からだが安静状態となって体温が落ち着いてから測定してください。
・水を飲んだ直後の「一時的に入っただけの水分」は、完全にからだに吸収されるまで測定値には反映されません。
・発熱や激しい嘔吐、下痢が続いた場合は、体調が良くなってから測定してください

推定骨量

からだを支えたり内臓や脳を保護するなど、大切な役割を果たす骨。その骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を「骨量」といいます。

正しくは「骨塩量」といいますが、タニタでは一般的に用いられている「骨量」と表示し、脂肪以外の組織(除脂肪量)との相関関係をもとに統計的に推定した「推定骨量」を表示します。

骨は変化しないように見えますが、実は活発な新陳代謝をくり返して、からだが必要とするカルシウムを供給したり、新しい骨を作ったりしているのです。

骨量を増やすべき時期にいる若者の無理なダイエットや、骨量低下から来る高齢者の寝たきりなど、骨に関する問題が注目されています。骨は筋肉との関係が強い組織で、やせ過ぎや運動不足は骨量の減少につながりますので、適度な運動と食事によって筋肉と骨を一緒に維持・増進しましょう。

骨量は筋肉量と同様、成長に合わせて増え、特に思春期ごろ急激に増加し、20才ごろにピークを迎え、その後、維持期を経て、加齢とともに徐々に減少する傾向があります。成長期に無理なダイエットを行うと、十分な骨量が蓄えられず、将来、すかすかな骨になってしまう危険があります。骨量が増加する成長期に十分に骨量を増やし、成長期以降もカルシウム摂取を心がけ、適度な日光浴や継続した運動を行い、最大骨量を高めておくことが大切です。

※下記の方は正しい値が出ない可能性がありますので、あくまでも参考値としてみてください。
・骨密度の低い骨粗しょう症の方
・高齢者、更年期もしくは閉経した方
・性ホルモンの投与を受けている方
・妊娠中、授乳中の方
・成長期の子供

※「推定骨量」は、除脂肪量(脂肪以外の組織)との相関関係をもとに統計的に推定した値です。「推定骨量」は「骨密度」とは異なり、骨の硬さ、強さ、骨折の危険性を直接推定するものではありません。骨に関してご心配な方は、専門の先生にご相談されるこ とをおすすめします。

基礎代謝量

さまざまな生命活動(呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つなど)のために常に使っているエネルギー量を基礎代謝量として表します。

基礎代謝量は「生きていくために最低限必要なエネルギー」のことで、肉体的・精神的に安静であるときに、呼吸器・循環器系や神経系、肝臓や腎臓などの臓器がわずかに活動している状態の時に消費するエネルギー量です。

1日の総消費エネルギー量は、基礎代謝量と活動エネルギー量(日常の家事などを含む活動で消費するエネルギー)などを足したものになり、このうち基礎代謝によって消費されるエネルギーは約60パーセントにものぼります。

脂肪を除いた体組織中で基礎代謝のエネルギー消費が最も多いのが骨格筋です。
基礎代謝量はその人の筋肉の量によって大きく左右されると考えてよいでしょう。そのため、同じ体重でも脂肪が少なく筋肉が多い人の方が基礎代謝が高くなり、消費するエネルギーも多くなります。
筋肉を鍛えることが基礎代謝を上げることになるのです。また、一般に筋肉の量が多く、基礎代謝が高い人ほど太りにくい傾向にあります。

基礎代謝量は、個人の身体的条件(太っている、痩せている、筋肉質等)、年齢、性別によって異なります。そのため、体重1kgあたりで消費する基礎代謝量を算出し、年代ごとの平均的な値と比較して「少ない」「標準(平均的)」「多い」を区分し、基礎代謝量を判定します

基礎代謝基準値と基礎代謝量(平均値)

※17才以下の方は表示されません
※関連ページ:加齢によるからだの変化
※活動エネルギー量は「活動量計カロリズム」で測定することができます。

内臓脂肪レベル

腹腔内の内臓の隙間に付く脂肪のことです。
メタボリックシンドロームに代表されるように、内臓脂肪の過剰な蓄積は循環器系疾患などの生活習慣病の発症と密接な関係があるとされています。

タニタの体組成計では、内臓脂肪の蓄積の状態を内臓脂肪レベルとして表示しています。

内臓脂肪レベルの判定基準

※対象年齢18歳~99歳
※医学的な判断については、医師にご相談ください。

BMI

「Body Mass Index」の略で、身長と体重のバランスを表す指数です。国際的にも広く普及し、からだの中に占める脂肪量との相関が高いことからWHOや日本肥満学会をはじめ、さまざまな学会で肥満と低体重のスクリーニングとして使われています。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出します。

BMIは18.5以上~25未満が標準範囲とされ、その範囲より大きすぎても小さすぎても病気にかかりやすくなるとされています。

■BMI だけではわからない“かくれ肥満”
体重は標準でも、実は体脂肪が多い”かくれ肥満”である場合があります。同じ身長、同じ体重のAさんとBさんは同じBMIになりますが、体脂肪や筋肉のつき方が違う場合、体脂肪率も異なります。
体重の変化と同時に、筋肉質なのか、脂肪が多いのかをチェックすることが大切です。

 

 

出典 『TANITA 体組成計の測定項目の見かたについて』
    https://www.tanita.co.jp/content/measure_taisoseikei/

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